美瑛の美しさを知った人は、そこに住んでしまう

最初に美瑛を訪れたのは25年ほど前だ。写真が好きなら、ここで撮りたいという素朴な願望を持ったとしても、不思議ではない。

そして、1年間に訪れる回数は、徐々に増えていった。
北海道の冬季は厳しい、人にとっても、撮影機材にとっても。でも苦にはならなかった。むしろわくわくした。到着し、ファインダーをのぞけば、美瑛をはじめとして、北海道の風景は、私の期待を裏切ることはなかった。

美瑛への愛情は、とどまることを知らず、1998年には、フォト・ギャラリー「風景館」を開館。
美瑛の風景をストレートの伝えたいという、フォトグラファーというより、まるで伝道師になったような気分だ。

10年前（1996年）、結婚を機に美瑛に家を借りる。そして昨年(2005年)私は家族とともに、美瑛に移住することになる。
北海道・美瑛の美しさのとりこになった人は、もうそこに住むしかないのだろう。